症例報告
ごくごく一部ではありますが・・症例報告として、避妊手術(猫)、異物除去手術・開腹(犬)、異物除去処置(鳥)について紹介します。
避妊手術(猫)
1 手術前 診察
手術でお預かりする前に健康診断を行います。
2 手術前 点滴
静脈に留置針を設置し、点滴を流します。
3 手術前 消毒
麻酔をかけ、手術部位の毛刈り、消毒を行います。
4 手術
麻酔は、気管チューブを使用しガス麻酔で行います。手術中は、生命監視装置をつけて異常が現れないか常にモニターしています。
5 手術終了
手術は、卵巣と子宮を摘出します。腹筋と皮下組織は、吸収性の合成糸で、皮膚はナイロン糸で縫合します。 ※野良ちゃんの場合などは例外もございます。
6 手術後 麻酔からの覚醒
手術後も継続して点滴を流し、麻酔からの回復を促します。
7 手術後 お返し
避妊・去勢手術は問題なければ当日お返し可能です。
異物撤去手術・開腹(犬)
1 手術前 診察
吐き気が治まらないとのことで、ご来院頂きました。バリウム検査を行ったところ、胃の中に異物が発見されました。赤い丸の中が異物です。
2 手術前点滴 麻酔
避妊手術の際と同じように手術前に点滴を流します。その後、麻酔をかけ手術の準備を整えます。
3 手術前 内視鏡
今回の症例は胃の中に異物があるため、まずは内視鏡を使っての異物の除去を試みます
4 手術 内視鏡
内視鏡を挿入しました。上記の様な画像をモニターで確認しながら手術を行います。
5 手術 内視鏡(摘出)
無事、内視鏡で異物を取り出すことができました。どうやら犬用のケーキに付いていた飾りを一緒に飲み込んでしまっていた様です。
6 手術後 麻酔からの覚醒
内視鏡手術はお腹を切ったりしないので、麻酔が覚めればその日の内にお返しできます。元気になって良かったね!
異物除去処置(鳥)
1 診察
嘴におもちゃの指輪が挟まって取れなくなってしまったオウムさんが来院されました。
2 麻酔
嫌がってしまい、そのままでは取り外すことができないので麻酔をかけて処置を行うことになりました。
3 処置
麻酔でぐっすりと眠った後、ワイヤーカッターで金属部分を切断し、無事、おもちゃの指輪を取り外すことが出来ました。
4 手術後 麻酔からの覚醒
覚醒後、びっくりして暴れてしまうことが無いよう、細心の注意をはらいながら 覚醒するのを待ちます。
5 処置終了
エキゾチックアニマルはお預かり時にかかるストレスを考え、殆どの場合日帰りとなります。大事な嘴が傷つかなくて良かったね。